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つるっとしためっき、いかがですか


  テフロン(PTFE)は、ご存じの通り、水にまったく馴染まない性質を持っています。この性質によって、テフロン上に乗った水は、球状に盛り上がります。
また、テフロン表面は摩擦係数が低いので、モノとモノが擦れあう面に加工すると、キズつきにくく「つるっと」滑る特徴があります。当社では以前より、テフロン粒子を含んだ電気Niめっきを加工していますが、無電解方式では、テフロン加工しております。当社のこの方式は、ハイフロンーCと称しております。
今回は、このテフロンと無電解Niめっきの双方の特性を合わせ持つ、複合めっき(ハイフロン)についてご紹介します。

付着の方式は無電解ですので複雑な形状でも、均一の厚みにバラツキなくテフロン皮膜がつくれます。
このテフロン皮膜は、一般のテフロンコートに比べて、

・キズがつきにくい(硬さはニッケルと同様)
・ハガレにくい(テフロンコートのフライパンはキズ面から剥がれやすい)
・高温処理しない(テフロンコートは400℃、ニムフロンは90℃で処理)
などの優れた特徴をもっております。

ハイフロンの原料になっている、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)の粒径は、約0.3μm程度であり、これが無電解Niのめっき液中を漂っています。素材を90℃の無電解Ni+テフロンのめっき液に入れると化学反応が起こり、表面に無電解Niとテフロン粒子が共存しながら折出します。
特長は、
★めっき皮膜中に20〜26容量%のテフロン粒子を含んでいます。
★耐摩耗性、離型性、非粘着(ハガレ性)、スベリ性に優れています。
★300〜350℃で熱処理すると、めっき表面のテフロンが溶融し、すべり性が向上します。
★折出の状態で300Hv、熱処理後に550Hvに硬化します。無電解Niそのものは、硬質クロムの硬度に近い800Hvになっていると考えられます。
★めっきの特性は、一般の無電解Niめっきと同様です。
★無電解めっきであるので、パイプの中や複雑形状のものでも、均一に折出することができます。

用途は、
★ロボット組立てのスクリュウナットなど
★ベアリング、ピストンリングなど
★ガスコックバルブ、ポンプなど
★プラスチックなどの成形用金型に用いると、製品の反り、ウェルド、クラック が改善される。また型離れも向上する。
★その他、擦り合う部品など、特に潤滑油を使いたくない部分
★印刷などに用いるカーボントナーの表面凝固の改善
  この他にも、いろいろな用途があると思われます。
技術資料をお送りいたしますので、ご一報ください。お待ちしております。

技術部 小林

※ この記事は1995年4月時点のものです。


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