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アルミニウム、アルミニウム合金の
素材表面を荒らさずに無電解Ni-Pめっきを施します


 アルミニウム、アルミニウム合金(以下アルミ、アルミ合金)の素材表面をほとんど荒らさずに、無電解Ni-Pめっきを施します。今までアルミ、アルミ合金に無電解Ni-Pめっきをすると、「表面がザラザラで、白っぽい」と思いませんでしたか? 新しい工程だと「表面はツルツル、ピカピカの光沢」です。
 アルミおよびアルミ合金は、軽量、電気・熱伝導性が優れるなど、様々な材料特性を持った金属です。また、リサイクルの面でも優れており、工業的に広く利用されています。(例:自動車部品、建材、電解コンデンサ、磁気ディスクなど)
アルミ、およびアルミ合金の表面処理としては、陽極酸化処理(アルマイト)を始め、めっき、塗装、化成処理などがあります。アルミ、アルミ合金の場合、いずれの処理を行うにも前処理が重要で、材質、表面特性を考慮した処理を行う必要があります。
特に最近のように、高精度の切削加工がしてあるアルミには、めっき工程でのダメージは大きな問題となります。
めっきの場合、アルミ酸化皮膜の完全な溶解除去、密着性向上を目的とした表面粗化、表面調質のため、一般的にはアルカリエッチングを行います。
 しかし、アルカリエッチングを行うことにより
     @. 数十μm寸法変化が生じる
     A. アルミ表面が荒れてしまう
     B. 光沢(鏡面)にするためには、めっき後に研磨するなどの後工程を必要とする。
などの問題点があります。
今回、弊社では一般的なアルカリエッチングに代わる特殊な前処理を用いて、アルミ、アルミ合金の素材表面を殆ど荒らさずに、無電解Ni-Pめっきを施す工程を確立しました。

従来の工程

    新しい工程
脱 脂 @ 脱 脂
エッチング A 特殊前処理
スマット除去 B スマット除去
亜 鉛 置 換 C 亜 鉛 置 換
無電解Ni-P D 無電解Ni-P
  次の写真は、従来の工程でめっきした表面と、新しい工程でめっきした表面の写真です。 白く見えるところがエッチングされた部分です。
明らかに新しい工程でめっきをするとエッチングされていないことが分かります。寸法変化もなく、表面も荒らさず、めっき後に光沢(鏡面)が得られるため後加工を必要としません。
寸法精度を必要とする精密部品、鏡面を必要とする外観部品など、今まで「アルミ材では無理?」と思っていたものが出来るようになります。一度、お試し下さい。

【めっき後表面写真】

素材:A6061  仕様:無電解Ni-Pめっき(中リンタイプ)

従来の工程で処理したもの 新しい工程で処理したもの

素材:A6061:従来の工程で処理したもの

素材:A6061:新しい工程で処理したもの

素材:A7075  仕様:無電解Ni-Pめっき(中リンタイプ)

従来の工程で処理したもの 新しい工程で処理したもの

素材:A7075:従来の工程で処理したもの

素材:A7075:新しい工程で処理したもの


※ この記事は1999年5月時点のものです。


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