メタライズファイバへのめっき処理における水質管理

関連技術

光ファイバー

品質向上の取組

電気めっきと無電解めっき

当社では電気めっきと無電解めっきを行っています。電気めっきとは電流を使っためっき手法であり、電気エネルギーによって水溶液に溶けだした金属イオンが陰極側で電子を受け取って金属に変化します。
一方、無電解めっきは、電流を使用せず、めっき液に含まれる還元剤の酸化によって放出される電子が液に含浸することで、被めっき物に金属皮膜を析出させる手法です。 電気めっきのように通電を必要としないため、素材の形状や種類にかかわらず均一な厚みの皮膜が得られる、またプラスチックやセラミックスのような不導体にもめっきが可能といった特徴があります。

当社ではこの無電解めっきを活用しガラスファイバーへのめっき処理も行っています。

メタライズファイバー(ガラスファイバーに金めっき)

メタライズファイバの品質維持と金町浄水場の水

さて、きれいなめっきを行うには「水質」の管理が重要となります。いずれのめっき 手法も加工は水の中で行われることから、金属イオンを運ぶ電導塩以外の成分、あるいは固形異物といっためっきを阻害する成分を極力削減することが求められます。
特にメタライズファイバーの直径は0.125mm しかなく、仕様によっては数ミクロンの異物でも品質不良の原因となり得るのです。この「水質」を維持するためのメンテナンスは、目的により日次、週次、月次、年次ベースと4段階に分けて行われ、また配管にも藻や異物の発生が見えるよう透明のものを設置しています。

当社は東京都葛飾区に位置しており、金町浄水場から供給される水道水から純水を生成しめっきに使用しています。おいしくなったと言われる金町浄水場の水は、めっきの品質にも影響しており、きれいなめっきを続ける原料となっています。

水伝導度管理

水製造装置

透明配管で見える化

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