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アルミニウム上へのめっき


 アルミニウムは、軽量(鉄や銅の約1/3の重量)で比較的高い強度をもち、加工性がよいことが知られています。アルミニウムの管や線などいろいろな形状の製品を簡単に製造することができます。また、研磨により光沢面が得られ、熱や電気の伝導性が良いなどといった特徴を持っています。次にアルミニウムの素材別種類を示すこととします。

アルミニウムの素材

1000系 純アルミニウム
2000系 アルミ−Cu合金
3000系

アルミ−Mn合金

4000系 アルミ−Si合金
5000系 アルミ−Mg合金
6000系 アルミ−Si合金
7000系 アルミ−Zn−Mg合金

このなかで7000系はジュラルミンとして広く知られています。また、この他に鋳造物であるアルミダイカストがあります。

 これらのアルミニウムやアルミニウム合金は、その組成によってめっきのし易いものや密着の取り難い素材があります。

 一般にアルミニウムへのめっきは、表面にある自然酸化皮膜があり、そのままでは密着のよいめっきは得られません。また、実際にその酸化皮膜を除去しても次の水洗工程でまた酸化皮膜ができてしまいます。

 したがって、酸化皮膜を除去すると同時に露出した新鮮な面に密着よい金属皮膜を形成しアルミの新鮮な表面の再酸化を防ぐ処理が必要となります。

 酸化皮膜の除去の際にスマットの生成度合や除去の内容が素材によってかなり異ってきます。

 通常、1000系 純アルミニウム、5000系 アルミ−Mg合金などは比較的前処理がし易い素材と言えます。

 これらに対し、2000系 アルミ−Cu合金、6000系 アルミ−Mg−Si合金、7000系 アルミ−Zn−Mg合金(ジュラルミン)は、前処理をかなり工夫しないと十分な密着が得られません。また、これらアルミ合金に対しアルミダイカストはシリコンSiの含有量も多く酸化皮膜除去の際に発生するスマットは特に多くめっきがし難い素材と言えます。


 ここで、アルミニウムへのめっきの注意点を記載することとします。

1.アルミニウムの材質をJISにしたがってはっきりとさせる。

2.アルミの前処理は特殊なので他の金属と組み合わさっている製品には、めっきできない。

3.アルミへの金めっきの場合、電位差腐食が発生するので下地に十分なめっきを施す必要がある(Cu/Niなど)。

4.アルミ・ダイカスト(ADC12)の場合素材の巣穴の程度によっては、めっき後に吹き出しなどの不具合が発生することがある。鋳造の条件など注意が必要です。

5.アルミへの電気めっきでは、引っ掛けあとが残るため、素地のアルミが露出してしまうことが起こる。この場合、非有効面や不要部に引っ掛け箇所を持ってゆき問題が発生しないようにする。

※ この記事は1993年11月時点のものです。


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