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磁石へのめっき
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最近、電車の中などで、両端に球の付いた金色のブレスレットを、見かけるようになりました。当社の社員も、当社で金・銀めっきをしたマグネット入りの健康ブレスを身につけている人が、多くなりました。
はめる腕が右と左では、少々効用が違うと言われていますが、時計と同じ腕にしている人は、あまり見かけません。
これは、ブレスレットの両端の球にフェライト磁石が組み込まれているため、時計が狂ってしまうことを考えてかと思います。
余談ですが、他の指は伸ばしたままで親指と薬指を輪っか状にすると、いくらしっかり押さえても、第3指がその輪っかを広げようとすると、簡単に輪がとれてしまいます。ところが健康ブレスをはめてこれをすると、なんと不思議なことに、輪になった指は接着したようにしっかりつながれて、ビクともしません。なにが影響しているのかは断言できませんが、「磁気」のパワーが作用していることが考えられます。
磁気ブレスを」ご使用の方は、試されたらいかがでしょうか。ただ、この種のブレスは種類が多く、磁気のないものもありますので、クリップなどの鉄ものをあてて「磁気」をご確認ください。
健康ブームに乗って、磁気サンダルや磁気ふとん、磁化水などというものまで出てきていますが、工業的用途では、ありとあらゆる製品の中に、必ずと言っていいほど、磁気が組み込まれています。カセットテープの記憶表面には、フェライトの微粉末と塗料の混合物が塗られています。
1933年にOP磁石と呼ばれるフェライト磁石が日本で発明されました。これは、それまでの高価なコバルトを使用していないこと、生産性に優れていることなどの点から、今日でも磁性材料として広く使用されています。
フェライトは、酸化鉄(Fe3O4)をプレス成形し、焼き固めたものです。したがって、導電性が無いので、めっきをするときは、プラスチックと同様の前処理と化学めっきを施し、電気めっきができるようにする必要があります。
ただ、酸化鉄の塊ですから、酸などで洗うと表面からぼろぼろと砕けていきます。
フェライトの化学的性質を理解した上で、前処理などを決めて行く必要があります。誤った前処理を施すと、すぐに赤さびが発生してしまいます。
また、プラスチックマグネットは、普通ナイロンとフェライトの粉末の混合物を言います。これもフェライト単体のめっき方法とほぼ同じ前処理にてめっきを施します。下地の化学めっきが正常にめっきされれば、銅/ニッケル/金などのめっきが可能です。もちろん、ニッケルアレルギー対応品もできます。
とにかく、磁石は非常におもしろい材料です。ある例ですが、酸味のあるオレジジュースに磁石を一晩漬けておくと、入れてないものに比べ酸味が取れたように感じます。
遊び心で磁石を使った製品を考えてみると、思わぬ人気商品が生まれるかもしれません。その時は、密着強度もあり、表面もなめらかに美しい、当社のめっき技術をお使いになると、更に付加価値が高まります。ご利用の程をお願い申し上げます。 |
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この記事は1994年12月時点のものです。
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