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めっき製品設計の基礎知識


  めっき品質がよく、納期短縮ができて、めっき加工費も低減できる・・・その為には電気めっきの特徴を十二分に理解し、その特徴にあった製品設計を行うことが大切です。
 設計に関しては、それぞれの製品(部品)の用途によって素材を選び、めっきに適した形状デザインを心がけ、無駄のないめっき仕様を決める、という事が重要です。

 

素材の材質 素材は製品に適しているか。めっきが困難な素材を選んでいないか。
形状 めっきしにくい形状、デザインとなっていないか。
めっき仕様 要求する仕上げ精度は製品に適しているか。無駄な箇所に研磨を要求していないか。必要以上のめっき厚さを要求していないか。
めっき金属の種類 めっき種類は用途目的に合致した特性をもつめっきを選定しているか。

 素材も、材質だけでなく表面状態(めっき前の種々の加工履歴)の良否が、めっき品質や納期、めっきコストに大きく影響します。

素材の欠陥がめっきに悪影響を及ぼす例


・鋳物(鋳造品)
 俗に巣物(巣が多いという意味)といわれるくらいに粗悪な製品の場合。 この様な多孔性の素材は、前処理・めっき・塗装いずれも完全を期しがたく、品質上でも限界があります。

・粉末冶金
 粉末冶金は製品は一般にめっきがむつかしい素材ですが、封孔技術の進歩によりかなり良好なめっきが可能となっています。

・ろう付け・ハンダ付け
 接合部に鉛が含まれていることが多いので、アルカリ性の液中に鉛が溶け込み、これが素材に置換めっきとなってフクレを生じることがあります。

・キズ・打痕
 とくにキズ付きやすい真鍮やアルミニウムなどの素材では、移動や運搬時のキズや打痕がついたままでめっきをしても修復できず、そのまま残ってしまいます。

設計上の留意点


・研磨しにくい部分をつくらない
 バフ研磨しなくてはいけない部分が凹部や穴になっているのは好ましくありません。 とくに角の部分はダレやすいので注意してください。

・2種以上の金属を組み合わせない
 めっきする部品は、できるだけ単一金属でつくるようにしてください。 2種以上の金属を組み合わせた部品の時、めっき操作が困難な場合があります。

・深いカシメ、深い細溝を避ける
 狭いすき間は洗浄不十分になり、めっき液の汚染、密着不良などの原因となります。 点溶接されて
密封されていないもの、2枚の平板を貼り合わせた部分などは避けるようにしてください。

・角ばった部分は避ける
 凸端部や角部はめっきの電流集中が起きやすく、めっき厚さのバラツキが大きくなります。凸端部や角部は、できるだけRをつけるようにしてください。

・極端な凹部は避ける
 研磨しなくてよい部分でも、凹部はめっき液をすくい出しが多くなるだけでなく、めっきのつきまわり
が悪くなります。大きなRをつけることで均一なめっきが得やすくなります。またその角度は、ひろがっ
ているほどめっきの均一性は向上します。

※ この記事は1996年8月時点のものです。


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