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黒色無電解ニッケルめっき
(黒無電解Ni-Black)
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黒色皮膜は、一般的には電気めっき、電着塗装、陽極酸化、化成処理などによって得られます。
電気めっきでは、黒クロム、亜鉛めっきの黒クロメート、黒ニッケルなどが一般的ですが、一様に皮膜の均一性が劣り、その上、色ムラの生じるなど欠点があります。
また、黒ニッケル(Ni−Znの合金)は、めっき後に変色が起きる欠点が有ります。
装飾を目的とした場合には、重量感のある黒、深みのある黒という見た目が重要です。
機能的な用途の場合は光・熱の吸収が大きく、反射がない「つや消しの黒色」である事と、高精度の仕上がりが要求されています。
これらを満足させる皮膜として、「黒色無電解ニッケル(黒色無電解Ni−P)めっき」が登場しました。
1.無電解Ni−Pめっきを基本とするため、複雑な形状のものでも均一なめっき皮膜が得られます。
2.この黒色皮膜は、耐食性、耐摩耗性など無電解Ni−Pのもつ特性を持ち、高精度の皮膜が得られます。
3.黒色化はめっき後の二次処理にて得られます。色ムラもなく全面均一な黒色皮膜となります。
4.この黒色皮膜は、Niのリン酸塩化合物であり、アルカリや塩素イオンを含む中性塩溶液にも、優れた耐食性を示します。(表面から数μmの深さまでNiとPとOの共存が認められる。)
4.素材は、鉄鋼、ステンレス、銅、アルミニウム、およびその合金に施すことが出来ます。
5.皮膜はNi:P=95:5の比率で析出します。
6.低リンタイプの無電解Ni−Pの皮膜密度は、通常の酸性タイプのものに比べ高く、約8.5g/cm3です。
7.熱処理で皮膜は硬化され、Hv400〜550となり、他の黒色皮膜に比べはるかに高い硬度が得られます。
<黒色無電解Niめっきの特徴>
1.寸法精度 あらゆる形状に対し均一で、かつ安定した黒色皮膜が得られます。
また、パイプ内面や極薄肉の板材など、複雑な形状や変形しやすいものにも均一な処理が可能です。
2.硬度 通常析出時で、マイクロビッカース硬度は荷重100gfでHv400です。
3.耐摩耗性は他の黒色皮膜に比べ優れています。黒クロムめっきとは同程度で、黒ニッケルや、黒色亜鉛クロメートに比べ優れています。
4.耐食性は、塩水噴霧試験の結果、100時間以上の耐食性を示します。
5.耐熱性としては、100℃、200℃にて24時間では変退色はありません。
6.光吸収率は、黒クロムと同程度です。但し、黒クロムはめっき膜厚のバラツキが激しく、製品の形状が複雑な場合には付き回り不良が発生します。
<黒色めっき皮膜の光吸収率(測定:光反射測定装置)>
| 黒色めっき |
光吸収率 |
| 黒無電解Ni−P |
95〜98% |
| 黒クロム |
90〜96% |
| 黒ニッケル |
90〜95% |
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※
この記事は1998年5月時点のものです。
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