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(株)ヒキフネは、財団法人日本品質保証機構(JQA)により、「無電解ニッケルめっき加工及びニッケル複合めっき加工」において、国際規格ISO9001の認定(登録番号JQA−3208)を受けましたことをご報告致します。 |
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| 今月は、ISO9001の取得までの苦労話を、技術部の津久井さんに語って頂きます。 |
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| 1.はじめに |
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JQAのマークは、(株)ヒキフネが、財団法人日本品質保証機構(JQA)により、「無電解ニッケルめっき加工及びニッケル複合めっき加工」において、国際規格ISO9001の認定を受けた事を意味します。(登録番号JQA−3208) |
| ISOとは、International Organization for Standardizationの略で、「国際品質規格」のことです。身近にあるISOの規格では、写真のフイルムに「ISO100」とか「ISO400」と書かれているのを見たことがあると思います。これは、フイルムの感度(どの明るさで、写真が写るか)の国際品質規格です。 |
海外旅行中にフイルムが切れ、現地で現地生産のフイルムを買ったとしても、ISO表示どうりにカメラの感度を設定(最近のカメラは、DX表示のあるフイルムでは、自動的に設定してくれます)してやれば、失敗なく、写真が撮れ、日本国内のどの写真屋さんでも現像ができます。
この様に、ISOとは、国際間での品質のズレを無くし、どの国でも同じ様に、製造・販売し、使用することが出来るように決められた規格なのです。 |
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ISO9000シリーズは、JQAのマークに書かれている通り、Quality System(品質システム・品質マネージメントシステム)に対する国際規格です。この規格を取得することにより、(株)ヒキフネの、品質管理・保証の体制は、国際的に認められた事になります。 |
| ISO9000シリーズ認定の取得は、世界では、20万事業所以上、日本でも約6,500事業所(財団法人日本適合性認定協会98年12月現在登録数)と、今ではそれほど珍しいことでは無くなりました。しかし、めっき加工専業業者の取得は、国内で約20事業所ほどで、しかもそのほとんどが、電子部品へのめっき加工であり、今回の様に、品物を限定しないめっき加工の取得は、日本では数社しかありません。 |
| また、新しい技術であるニッケル複合めっき加工での取得は、国内では初めてのケースだと思われます。 |
| 2. 取得の背景 |
| ISOの硬い話は、これくらいにして、当社でのISO取得までのお話をしたいと思います。 |
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当社では、ISO9001認定取得を、2年前に行なわれたH21(経営計画会議)で、当社の21世紀までの未来像として「ISO認定企業」をかかげ計画に移しました。 |
| そのさらに1・2年前にも、一度取得の話が持ち上がりましたが、そのころは、まだ、大手の一部しか取得していないころで、当社での取得は難しいと言うことでやめになった経緯があります。 |
| H21のメンバーでは無かった私は、上司からその計画のことを言われ、この計画の推進責任者をまかされた時、そんなこともあり、本当に取得できるか疑問でした。 |
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2年前は、今ほど書籍等の情報もしっかりしておらず、見る本ごとに解説が異なるといった状態でした。今は、インターネットにいろんな人が、体験を踏まえて解説を書いていて、情報が豊富で今始めると言ったら、それほど迷いはないと思います。 |
| 色々と情報を集めて行くうちに、全部門で、一斉に取得することは、組織の規模、難易度から難しいと考え、機能めっき部門(電子部品・機械部品・金型へのめっきを行なう部門)を手始めに取得し、他の部門に広めていく計画で、1年半前の97年8月に、機能めっき部門のISO9001取得計画をキックオフしました。 |
| 3.キックオフの日(キックオフ大会) |
| キックオフの日は、私の忘れられない日となりました。 |
| それは、キックオフ感動からとか言う訳ではなく、前日に交通事故で、空中を一回転する事故に遭い、痛くて歩けない足を引きずって、コンサルタントの案内を会場でした事でした。 |
| ですから、コンサルティングのお偉方が何を言ったのか、社長がどういったコメントをしたのか、はっきりいって覚えていません。 |
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私にとって、ISOのキックオフは、前途多難を暗示するものでした。 |
| 4.問題発生! |
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社内教育が、終わり品質マニュアル作成していく時に、問題は発生しました。 |
| 品質マニュアルの文書を直した箇所が、次の違う所の直しをする時に、また元の直していない文書に戻ってしまうと言う事故です。(文書は嫌になるほど何回も書き直します) |
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社長から「いつになったら、ちゃんと直るんだ!」と怒られ、私自身もなんでそうなるのか、いやになりました。いまだに原因ははっきりしませんが、直した文書をフロッピーに写し、コンサルタントに送り、コンサルタントが自分のコンピュータの直ってない文書を修正し、送られたフロッピーに上書きし戻した事が、原因と考えています。 |
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文書作成と言えば、毎週会合の度に、文書の内容が、2転3転するのも苦労しました。 |
| 自分たちの行なっている仕事が、毎日違ったり、人によって方法が、さまざまだったり、業務が統一されていないことに、本当に驚きました。 |
| 不良が出る原因は、そういった事にもあったのだと実感したときでもありました。 |
| 5.ISOの利点と欠点 |
| ISO9000規格の利点は、内部品質監査と是正、及び予防等、今までのQCや改善活動、業務では行なわれなかった、厳重で論理的なチェック体制です。 |
| 過去に、色々と改善活動に取り組んできましたが、いつも中途半端になってしまったり、自分自身では、見えてこない悪い点を、指摘してくれることは、ISOのメリットの一つです。しかも、強力なトップダウンで組織を動かします。 |
内部品質監査の1回目は、100件近くの不適合があり、びっくりしました。
本当に100件もの不適合を改善して、記録しなければならないと思うと気がめいってしまいました。 |
| 他人が、チェックしても中途半端にならない利点がある反面、記録をそのたびに書かねばならない欠点があることも事実で、「え!こんなことまで、文書にして記録取るの?」という叫び声を何度聞いたことか知れません。 |
| 6.本審査 |
| 本審査に向けて、私の個人的な目標は、「誰も徹夜しないで取得する」事でした。しかし、1か月前からアナウンスしているにも関わらず、2・3日前になると、難しい問題が見つかり、機能めっきでは徹夜して、その部分の対処を行ないました。私自身も、1日目の終了後、2日目の問題になりそうな部分を、夜遅くまで、何人もの人々の助けを借りて、対処するといった荒技をやりました。 |
| しかし、本審査になると、そういったような苦労した部分は、まったくと言うほど見ないで、別の部分を審査され、後になって「あの努力は、何だったの?」と考えてしまいました。でも、審査員は良く見ているのです。 |
| そうやって、徹夜してやった部分は、よく目に付くもので、審査員は「気がついて、やり直したところは、それ以上は見ても意味がない」と言ったところで、多分見ないのでしょう。 |
| 仮に「多分、見ないだろう」と、思ってやらなかったら、その部分は、しつこく見られ、不適合がかなり出たに違いありません。やっておいて良かったのです。 |
ちなみに、今回本審査で受けた不適合は、マイナーな不適合1件と、他社に比べ少ないそうです。
これも、実際に作業している人たちの理解と努力の結果であると思います。 |
| 7.今後の展開 |
| 当社は、今後、この取得を足がかりとして、装飾めっき部門も含めて全部門で、ISO9000シリーズ取得を展開していく予定でいます。経営的にもプラスになることは間違いありません。 |
| また、ISO14000(環境ISO・環境マネージメントシステム)についても、認定に向けて活動を開始しました。 |