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耐久性のある黒色装飾めっきの提案

  今までの黒色系の装飾めっきは次の3つのめっきが主流でした。

1. 黒着色(銀・銅・亜鉛などを対象とした化学着色)

 黒着色は、いぶし(アンチーク調)に使われる下地着色のため、色ムラや曇りなどがあって、最終仕上には使えません。
2. 黒色系合金めっき(黒ニッケルめっき)
 黒ニッケルめっきは、最も一般的な装飾めっきとして使われています。しかし、めっき皮膜が不安定で、クリヤコーティングしても耐久性がなく、しばしばクレームの対象となります。
3. 黒クロムめっき(6価クロムを使ったもの)
 黒クロムめっきは、耐久性もあり申し分ないのですが、マット状のめっき表面なので、金属光沢が得られません。高コストであることと、6価クロムを使うことから、最近の環境問題の影響もあり普及度は低いのです。.
 

ヒキフネが提案する耐久性のある黒色系装飾めっき

 当社では、耐久性のある黒色系装飾めっきとして、次のものを提案致します。
1. ニッケル−スズ合金めっき(スーパーブラック)
 スーパーブラックはニッケルとスズの合金めっきです。黒ニッケルに比べ濃い黒色です。黒ニッケルめっきに使われる亜鉛の代わりに、スズを使っているので耐食性も良く皮膜も安定します。クリヤ塗装なしでも充分使えますが、さらに耐久性を要求する向きは焼付塗装も可能です。昨年から今年にかけて生産した、K社の高級デジカメに実績があります。余談ですが、このデジカメには当社の誇るハイプレートが採用され好評を博しました。
2. 三価黒色クロム(ダーククロム)
 ダーククロムは、スパーブラックとよく似た色調です。高級感あるメタリックな黒色です。クロムめっきであることから、皮膜は堅牢で耐摩耗性に富み、クリヤコーティングを必要としません。耐食性も優れております。
 このダーククロムは「環境対策型クロムめっき(三価クロム)」です。
ISO14000を取得した会社では「グリーン調達」を行うことで、環境配慮型商品としてのイメージアップを図っております。「グリーン調達」から生み出されるデジカメや、オーデォ商品の外装部品に多く使われるようになりました。
次の表は、もっとも丈夫と云われているクロムめっき(6価)と物性を比較したものです。
評価項目 グレークロム
(当社白系
三価クロム)
ダーククロム
(当社黒系
三価クロム)
スーパーブラック
(スズ・ニッケル合金)
6価クロム 黒ニッケル
外観
※1
耐蝕性@
※2
×
耐蝕性A
※3
×
密着性@
※4
×
密着性A
※5
×
耐熱老化性
※6
冷熱湿繰返性※7
耐湿老化性
※8
耐水老化性
※9
×
耐磨耗性 ×
 
 注)評価条件
※1  きず、ざら等の欠陥なし
※2  コロードコート:48時間
※3  CASSテスト:60時間
※4  冷熱繰返し性:4サイクル
※5  ナイフカットによる
※6  80℃×240時間
※7  4サイクル
※8  50℃×95%×240時間
※9  40℃×240時間
 
なお三価クロムについては、ヒキフネリポート「環境対策型クロムめっき」の項をご覧ください。

※この記事は2003年5月時点のものです。


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