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| 東京都消費者センター 生活文化局から |
金属製のアレルギー・時計バンド
−金属アレルギーを考える−
(商品テストの結果) |
と言うレポートが出ています。 |
以下本文 |
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金属製のアレルギー・時計バンド
−金属アレルギーを考える−
(商品テストの結果)
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ピアスやネックレス等の金属製品のアクセサリーは、女性に愛用されているだけでなく、最近ではピアスをする若い男性も見かけるようになりました。一方、金属製品に使われるニッケルによるアレルギーが問題となっており、当センターにも、金属製のアクセサリーで皮膚にがぶれたなどの相談が寄せられています。また、平成7年度の厚生省の報告によれば、皮膚科の健康被害件数の原因として金属製のピアスやネックレス等の装飾品と時計バンドが約四分の一を占めています。
そこで、金メッキしたピアス、ネックレス、指輪等のアクセサリーと時計バンドについて、製品の表面にニッケルが露出していないか、また、汗によってニッケルが溶出しないかどうか等を調べ、金属アレルギーを考えるための情報を消費者に提供することとしました。このたび、結果がまとまりましたので、下記のとうりお知らせいたします。 |
記
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| 1.テスト品の購入 |
| 都内のデパート・小売店 |
計 37店舗 |
| ピアス |
13銘柄 |
ネックレス |
10銘柄 |
| イヤリング |
15銘柄 |
ブレスレット |
6銘柄 |
| 指輪 |
10銘柄 |
時計バンド |
9銘柄 |
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合計
63銘柄 |
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| 2.分析項目 |
| @ |
表面の露出ニッケルの検出テスト |
| A |
汗へのニッケル溶出テスト |
| B |
【1】金めっき厚の膜圧測定 |
| 【2】下地ニッケル厚の測定 |
| 【3】金属素材の定性分析 |
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| 3.調査結果のまとめ |
| @ |
未使用の状態でニッケルが表面に露出していないか |
| 【1】 |
テストした63銘柄のうち50銘柄(79%
)は、未使用の状態で表面にニッケルが検出された。13銘柄(21%)は、表面にニッケルが検出されなかった。 |
| 【2】 |
品目別にみると、ピアスは、13銘柄すべて(100%)、イヤリングは、15銘柄のうち10銘柄(67%)、指輪は、10銘柄のうち8銘柄(80%)、ネックレスは、10銘柄のうち6銘柄(60%)、ブレスレットは6銘柄すべて(100%)、時計バンドは、9銘柄のうち7銘柄(78%)に、ニッケルが検出された。 |
| 【3】 |
耳たぶ等に穴を開けて装着するピアスの金属製のポストやフック部位に(図参照)は、金属製であった12銘柄のうち4銘柄にニッケルが検出された。残りの8銘柄ではニッケルが検出されず、そのうち4銘柄は、素材にニッケルを含んでいなかった。しかしポストやフックでニッケルが検出されなくても、金属製の飾りの部位からはすべてニッケルが検出された。 |
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| A |
汗によって、ニッケルが溶け出さないか |
| 【1】 |
テスト品を人工汗に一週間浸したテストで、63銘柄のうち60銘柄(95%)は、人工汗にニッケルが一週間に一平方センチあたり1〜598μg(μg/cm2/週)の範囲で溶出した。ニッケルがまったく溶出しないものは3銘柄あり、この3銘柄はいずれも未使用の状態でも、表面にニッケルが検出されなかった。〔(注)1μg(マイクログラムは1mgの1000分の1〕 |
| 【2】 |
品物別に見ると、時計バンドではニッケルの溶出量が10μg/cm2/週以下と比較的に少ないものが9銘柄のうち7銘柄あった。 |
| 【3】 |
ピアス、ネックレス、時計バンドなどの金属製品からのニッケルの溶出についての法規制は、現在、我が国においてはない。デンマークを初めとする欧州諸国で、ニッケルが0.5μg/cm2/週を超える金属製品の販売を禁止する法規制がある。そこで、欧州諸国の規制値を参考にしてニッケルの溶出量の目安を1μg/cm2/
週とすると、これらを超えていたものは、、テストした63銘柄のうち53銘柄(84%)あった。なお、欧州諸国の規制値以下のものは3銘柄で、いずれもニッケルは検出されなかった。 |
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| B |
金メッキの厚みとニッケルの溶出量 |
| 【1】 |
テスト品の表面金めっき厚は、0.01〜3.55μmの範囲で、平均0.21μmであった。 |
| 【2】 |
人工汗にニッケルが溶出したものは60銘柄あった。ニッケルが溶出しなかった3銘柄は、下地にニッケルメッキが施されておらず、未使用の状態でも表面にニッケルは検出されなかった。 |
| 【3】 |
人工汗のニッケルの溶出は、表面金メッキ厚が薄いものほど多い傾向を示したが、表面メッキ厚が0.30μmを超えるとニッケルは溶出しにくい傾向を示した。 |
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| C |
表示から見ると |
| 【1】 |
素材に関する何らかの表示がされていたものが、63銘柄のうち20銘柄にあった。品目別にみると、ピアスでは素材に関する表示がされたものが多く、13銘柄のうち8銘柄あった。この8銘柄にうちポストについての表示が5銘柄にされており、金属素材は、表示どうりであった。
「低濃度ニッケル商品」と表示されていたネックレスは、素材にニッケルを含んでいたが未使用の状態ならびに人工汗によるテストでもニッケルは検出されなかった。 |
| 【2】 |
「体質によりかぶれを生ずる場合がありますので皮膚に異常を感じたときは、ご使用をお止めいただき皮膚科専門医へご相談ください」というような金属アレルギーなどに関すると思われる表示が
20銘柄にあった。そのうち、ピアス5銘柄と時計バンド1銘柄の計6銘柄は、未使用の状態では表面にニッケルは、検出されなかった。 |
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| 4.結果にもとずく措置 |
| @ |
関係機関に資料を提出する。 |
| A |
関係業界に対し、金属製のアクセサリー及び時計バンドについては、素材金属の成分、めっきの種類、金属アレルギーに関する注意などを表示するよう要望する。 |
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| 5.消費者へのアドバイス |
@ |
金属製アクセサリーや時計バンドなどで、かぶれなどの症状がでたらすぐに皮膚科の専門医にみてもらいましょう。原因が金属であった場合、原因製品の装着を避けることや、別の素材のものに変
更することが必要です。 |
| A |
金メッキの定着をよくするために使われるニッケルは、汗で溶出しやすいので、メッキのはげたも
のや色艶が悪くなったものは、身につけないようにしましょう。また、汗を大量にかくような運動をするときには、金属製のアクセサリーや時計バンドをはずした方がよいでしょう。特に、ピアスは耳たぶ等に穴を開けて装着することから、皮膚の深部に接触する可能性が高いので、よりいっそうの注意が必要です。ピアスをするために穴をあけた場合に、皮膚が形成されすまで一ヶ月以上かかると言われています。 |
| B |
最近では、金属アレルギーが問題となっていることから、ピアスのポストやフック部分がチタン、プラスチック製や医療針など、ニッケルが溶出しない材質のものがあります。しかし、ピアスの飾りの部分にはニッケルが検出されたものがありました。金属アレルギーが心配な人は注意しましょう。 |
| C |
今回のテストでは、金メッキの厚みが0.30μmを超えると、ニッケルは溶出しにくいようでした。また、購入する時に、下地メッキの種類や金メッキの厚み等の品質を確かめてみるとよいでしょう。 |
| D |
金属アレルギーはニッケルだけではなく、他の金属の場合もあります。金属アレルギーが心配な人は専門医でパッチテストをしてもらい、自分がどんなアレルギーになるかを調べてもらうとよいでしょう。 |
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表[テスト結果の概要] (括弧内は検出率)
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銘柄数 |
未使用の状態で表面にニッケルが検出されたもの |
人工汗にニッケルが1μg/cm2/週を超えて溶出したもの |
| ピアス |
18 |
13(100) |
13(100) |
| イアリング |
15 |
10(67) |
13(87) |
| 指輪 |
10 |
8(80) |
8(80) |
| ネックレス |
10 |
8(80) |
8(80) |
| ブレスレット |
6 |
6(100) |
6(100) |
| 時計バンド |
9 |
7(78) |
5(56) |
| 全体 |
63 |
50(79) |
53(84) |
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